わたしのカケラ〜感想棚〜

ワタシの時間を彩るカケラ。映画やドラマ、本の感想をただひたすらに書く個人記録。

洋画【2020.5月のピックアップ】

 

映画ごとに感想載せるのって楽ですが

多少まとめた方が見やすいよなぁ…と思い(今頃)

月ごとに、数本ずつあげようかなと思った次第です。大丈夫?果たして続くのか?と自分に期待はしてませんが、「やってみる気持ちこそ真の価値があるのだ」と…この世のどこかで誰かが言ってる気がする。多分。

 

今月のピックアップは↓

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【わたしに会うまでの1600キロ】

原題は「WILD」。

自分にとってすべてだった母の死の喪失感から、ヘロインと性依存で離婚。母が誇りに思っていた自分を取り戻そうと、パシフィック・クレスト・トレイルに挑むシェリル。

実話が基になっている小説が原作です。
歩きながら挟み込まれる回想シーンでシェリルの過去を辿っていく。

 

たった1人で、それも1600キロの過酷な砂漠や山脈や森の中で、シェリルのそうした過去を昇華させていく姿は、とてもとても力強かった。
フェミニズム要素も感じられ、勇気づけられるセリフやシーンも詰まった映画でした。

 

私は登山をたまにするので、テント背負って必要最低限の物を持ち、何日も何ヶ月も自分の身体で歩き続けることの価値とは計り知れないものなんだろうな〜と、漠然と憧れがあります。

それを行えるだけのハッキリとした何かが私の内に無い状態で歩き出しようものならすぐに気持ちも挫折するだろうことは目に見えてるけれど、必要だとハッキリ感じる時があったら結構悩みもせず行動するタイプです。それが明日なのか30年後なのかわからないけれど、私もシェリルのように「生」の力強さを自分の中に感じたい…

シェリルは、母親からの精神的自立を自ずと必要としていたんだなと思いました。また、自然と対峙して自分自身を見つめていく姿は母親目線で見ると何とも言葉が出ない気持ちで泣けてきました。

 

キツネが所々でチラッと映ります。

あのキツネはまるでシェリルのお母さんが見守っていたかのようでした。

 

 

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【ロング・トレイル!】

 

今月はもうきっと、歩きたい気分だったんでしょうね。右往左往する日常に疲れてるのかな。ただただ前へ、黙々と歩きたい…

5月のせいでしょうか。


さておき、年老いて、病気と薬と葬式が日常だと言い、トレイル踏破を目指すお爺さん2人の旅。
こういうほのぼのとした映画も好きです。

足腰はヨボヨボとしながらも、大自然の中で若かりしヤンチャした思い出を語り合い、弱さを振り返り、ぶつかって、認め合って。
人生というものが、愛おしくなりました。
この2人も見てて笑っちゃうし愛おしい。

 

綺麗な自然の風景と、クスっと笑えるユーモアと、まあまあ良いかこれもまた人生だわよね〜ってな空気を味わって気楽にお菓子食べながら観たい時にぜひ。

疲れた時、またボーっと観よう!と思えた映画でした。